シェフの想い

 

親愛なる皆様へ

 

「美味しい料理は一瞬で人を幸せに出来る魔法の様なもの」と私は思っています。

 

美味しいものを食べると、人は自然と笑顔になりますよね?

お客様の幸せそうな笑顔を見る度に、私たちもつい笑顔になってしまいます。

そんなお客様との笑顔のキャッチボールが、私にとってのレストラン業の楽しみの一つです。

 

お客様が笑顔になってくれることを願いながら、日々厨房に立ち、料理をしております。

 

 

「北海道のフランス料理」とは何か?

2012年4月にサヴールを開業以来、日々考えているテーマです。

東京やN.Y, Paris では食べられない、北海道ならではのフランス料理とは。

単に北海道産の食材をフレンチの技法で調理し 皿に盛れば良い、という話ではないと思うのです。

 

ところで、札幌に移住して約20年の私が感じる「北海道の素晴らしさ」は何かと言えば、

・季節感がはっきりとしていて、土地の温もりを感じるところ

・厳しい自然に囲まれているけど、それ以上に人が穏やかで優しくて、時間の流れが緩やかなところ

・生産者の意識が高く、彼らの心がとても近い存在に感じられるところ

 等々…

 

その意欲ある生産者から届く、

ユニークで力のある食材から刺激を受けながら料理出来る私は、

料理人としてとても幸せだと思います。

 

この恵まれた環境に感謝し、その大切な食材の持ち味を活かした料理にする。

 

又、最近の流行りですが、

見た目やサプライズ、軽さ、コンセプト重視 e.t.c …  

(科学者が作ったように?)難解で、頭で理解してから食べる…

その様な料理を提供するお店がフレンチを中心に増えている様に感じます。

 

その流れを否定はしませんが、

そういう料理では味わえない フランス料理の「香り立つ豊かな味わい」や、

本質的な美味しさを私は追究していきたい。

 

北海道らしい ホっとする様な温もりと、季節感や優しさを感じさせてくれるフランス料理。

それが、私の目指す【北海道のフランス料理】です。

 

北海道ならではの、季節と温もりを感じるフランス料理。

そして、美味しさという幸せ。

サヴールで、心温まるひと時を 皆様にご提供出来ますように。

  

 オーナーシェフ 金田 二朗