いつもサヴールをご利用くださいまして、誠にありがとうございます。
暑くなったり寒くなったりと、天候と気温の変化が目まぐるしい今日この頃の札幌です。
皆さまいかがお過ごしでしょうか。
さて、本日はディナーのご予約時間変更のお知らせです。
長くなりますので結論から申し上げますと、
6月よりディナーのご予約時間は、①18:00 ②19:30 のみとさせて頂きます。
*予約時間を分けておりますが、2部制ではございません。
お席に関しては変わらず、ライブ感溢れるChef’sカウンター席のみのご案内となります。
(テーブル席はご利用頂けません)
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*長くなりますが、ご興味ある方はご一読下さい。
よりクオリティの高い料理とサービスで、お客様により食事をお楽しみ頂くことを目的とし、
4/16よりディナーは ①17:30~②20:00~ の2部制で営業してまいりました。
功を奏し、料理のクオリティは上がり、お客様をお待たせする事は少なくなったように思います。
しかしその反面...
17時半では仕事帰りに間に合わない、20時からフレンチのコースは食べられない。e.t.c...
と、時間が合わないお客様をお断りしてしまう事が多くありました。
また、特に1部目のお客様には、退店時間を気にしてペースを少し急かしてしまう様な 心苦しく感じることが正直幾度かありました。
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話は変わりますが、
私(シェフ)は個人的にお寿司や天ぷら屋さんが大好きです。
あの全く無駄のない料理表現や提供方法などは、店舗経営や料理人の観点でいくと見習うべき点がたくさんあります。
例えばお寿司屋さんのカウンター。
お寿司は出された時が最高の状態ですので、私は目の前に置かれた瞬間 直ぐに手で取り食べてしまいます(笑)
素材の説明こそあれ 余計な話は無く、客同士もお寿司そっちのけで会話が弾むことも滅多にありません。
仮に直ぐに食べられなくても、握り手は客が食べ終わるのを必ずしも待つ必要は無く 2つ3つと隣において握ってくれますし、
つまみなども小皿や小鉢主体ですので、料理がいくつ重なってもスペース的にも余り問題は無いのです。
料理毎にお皿を下げてシルバー(ナイフ・フォーク類)を交換して…という手間もありませんので、そこに時間もかかりません。
無駄無く店側のペースで料理提供出来るので、お寿司屋さんは2部制のお店が増えているのが理解出来ます。
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話を本題に戻します。
ディナーを2部制にした事で、多くのお客様にクオリティの高い料理を提供することは可能になりましたが、
反面、退店時間を気にするあまり 会話を楽しむお客様を急かしてしまったり、色々としばりが増えるなど、
何か違う…と思う事が増えてしまいました。
フランス料理は、料理と共にワインを楽しみ、赤ら顔で会話が弾みテーブルが賑わう、とても豊かで華やかな食文化です。
ゆったりと優雅な気持ちで食事を楽しむというのも、日本におけるフレンチの良さだと思います。
サヴールにおいては、フレンチだからと堅苦しくならず、お客様それぞれの楽しみ方で食事をお楽しみ頂きたいと願っております。
話が長くなりました…(笑)
以上の点を踏まえまして、移転前と同じく【①18:00 ②19:30 】に予約時間を変更させて頂きます。
度重なる変更により、皆さまにはご迷惑をお掛けいたします。
より良い店にしていく為と、温かくご理解頂けますと幸いです。
(※2部制の他店やお寿司屋さんについて批判する意図ではありません。ご理解ください。)
ここまで長文をお読み頂き、ありがとうございました。
サヴール オーナーシェフ
金田 二朗